うつになるまで③
睡眠の質が悪くなると、当然、朝起きる事がつらくなります。
それでも仕事には行っていました。
しばらくは問題はなかったのですが、ある日、勤務先で
何か得体の知れない気持ち悪さに襲われました。
今までにない気持ち悪さで、気持ち悪くなるたびに
トイレに駆け込み、戻っては仕事をするということを
繰り返しました。
すぐに治るだろうと思っていたのですが、
何日かこのような症状を繰り返しているうちに、
次第に会社に行く前の段階、つまり電車に乗る時でも
同様の症状が出るようになってしまいました。
さすがにヤバいと感じ、同僚に相談したところ、心療内科に
行ってみてどうかと言われたので、すぐに電話で予約をいれ
病院へとむかいました。
診断され、今までもらったことのないような薬を処方され
ました。
この時は薬を飲んでいれば治るのかなぁと漠然と考え、
この先5年もこの病気が続くとは全く想像していませんでした。
うつになるまで②
同じ客先に常駐してから2年ぐらいが、会社に勤めて3年経過
したころになります。
仕事にも慣れてきて、今まで担当していた機能以外も色々と
依頼されるようになってきました。
新たしく依頼された機能については、私以外に担当が2名いましたが、
自分のスキルも全然たいしたことがないのですが、その私が見ても
エンジニアとしてのレベルが低い方達でした。
仕事にも慣れてきたこともあったので、当時の私は調子にのって
いたのでしょう、以下のような考え方をするようになってしまいました。
・他の2名は頼りにならない
・自分が頑張らないとスケジュールに遅延が生じる
・この機能に関するプロジェクトは自分がいないと回らない
今思えばそんなことはなく、ちゃんと上司に相談するなどして
対応をとっていれば問題なかったと思います。
当時の私はこのような考えもなく、『自分がやらねば』という考え
だけが強くなり、納期に間に合わせる為に、残業が多くなってしまい、
帰宅してからも仕事の事ばかりを考える為、睡眠時間も減りました。
また、寝ていても仕事をしているような感覚になることで睡眠の質も
落ちてきました。
うつになるまで①
20年前、システムエンジニアという職業に興味を持ち
上京してきました。
しばらくは、インフラ系の仕事をしていたのですが、
当時はWindows系(WindowsNT Serverの構築が多かったです)の
仕事ばかりで、かつインフラ関係の仕事が減ってきていたこともあり、
このままでは飯を食っていけない、開発の仕事をしなければ続けられない
と考え、転職を思い立ちました。
知り合いからの紹介で、小さい会社ですが、雰囲気のとてもよい
会社に入社しました。
仕事の内容としては、大手SIerから仕事を請け負い、客先に常駐し
開発の案件をこなしていくという、よくある中小SIerです。
今までインフラばかりやっていましたので、開発の仕事は楽しかったです。
インフラの仕事とは違い、結果がわかりやすく、作ったものの反応が
すぐにわかるのが新鮮でした。
そして、その会社に勤めて3年ほど経過したころ、自分の体に異変を
感じるようになってきました・・・